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| Aug. vol.8 |
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こんちわ。
舛本でございます。
今月は津軽塗。七々子塗の急須置き。
はじめて津軽塗を見たのは、唐塗の小ぶりな座卓だったと思います。
鮮やかな斑点模様のなかに、いくつもの色が層になっていて、地層のような、年輪のような、
近くで見ると同じ紋様はひとつとしてなく、琥珀や鉱石の断面、螺鈿細工のようにも見える。
そんなにながい時間ではなかったけれど、観ていていつまでも飽きない、一度みたらわすれられない体験でした。
津軽塗りの発展は江戸中期頃といわれます。
治世が安定しはじめ、参勤交代の制度により各藩が独自の産業を確立していった時期でもあり、
全国の技術が江戸に集まりそれがまた各藩に伝播した時代。
弘前藩第四代藩主津軽信政(1646〜1710)も全国からさまざまな職人を弘前に呼び寄せました。
平和な時代に入り武士の刀が、戦の道具から装身具に変わっていきます。
津軽塗も当初は、刀の鞘や武具を美しく装飾することからはじまりましたが、
武家の調度品や武具の装飾、幕府や朝廷への贈答品、お寺の什器など、だんだんと地場産業へと発展していきました。
幕末の混乱期に衰退するも、明治初期には組合を結成し津軽塗漆器は大量に生産されるようになったそうです。
その後、産業として一時中断した時期もありましたが技術は継承され今に続いています。
現在、津軽塗の生産は分業制ではなく、1人の職人が全工程を担うところが多く、
そのため、生産量がどうしてもすくなくなっています。
それでも漆器専門店などには、いいものがいっぱいでていますので、
見ていて飽きない生活用品、是非体験していただければと思います。
津軽塗りには大きく分けて4種類の技法があります。
・唐塗
津軽塗の代表的な塗り方。
多彩な研ぎ出し変わり塗の基本となる技法で色漆の断層が美しい塗り。
・七々子塗(今回の写真)
菜種の実を蒔いて江戸小紋風の輪分を出す塗り。
模様が魚の卵(ななこ)に似ていることからななこ塗と呼ばれている。
・紋紗塗
籾殻の炭粉を蒔いて研ぎ出す渋くモダンな塗り。
艶消しの黒地に艶有りの黒漆模様が光の当て方で見え方が変わる。
・錦塗
七々子塗をベースに複雑な図柄を幾重にも組み合わせた最も難しいとされる塗です。
他とは一線を画すその仕上がりは、まさに芸術的な美しさ。
錫粉を蒔いて錦を想わせるような華やかな技法である。
他にも、変わり塗・淡雪塗・職人独自の塗方いろいろあり。
なかなか文章では、どんな紋様なのか分かりにくいですが、どれも個性的です。
私、個人的には七々子塗が好きです。
漆の下地に菜種の種をびっしりとくっつけて乾燥させ、翌日、半分乾いた漆から菜種を削ぎ落とします。
表面張力で漆に無数の凹が表れます。その凹に何度も漆を塗っては、乾かし、磨く、職人さんが丁寧に仕上げます。
元が菜種の種子だから小紋の大きさは、同じものは一つとしてない。
配置も均一に見えてふぞろい。完璧な漆の塗装により閉じ込められた素朴な小紋柄。
このギャップがたまらないです。津軽地方の自然観と粋を感じます。
つまるご時世にちょっとした遊び心。
迎えれば一生物、使うほどに愛着がわき、たいへんに丈夫で、
壊れてもなおせる。しかも全て自然由来。昨今、ぴったりですね。
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県内の男性4人が、男子90~94歳のクラス(M90)の400メートルと1600メートルのリレー2種目で暫定の世界記録を樹立。
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駅前の神武食堂の坦々麺も変わらず美味しいです。
またいきたい。
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